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こんにちは。
【いのちの希望を開花する、生き方カウンセリング+コーチング】の 立野博一です。

夕暮時の西荻窪の街を歩いていて、
駅前の今野書店さんに入りました。
新刊本コーナーだったり、小説だったり、
それぞれのコーナーの個性や色付けが明確で、
いつ訪れても面白い本屋さんです。

そこで入口を入ってスグの「話題の本コーナー」で、
「安楽死を遂げた日本人」宮下洋一著を、私は見つけました。
その帯には、「NHKスペシャル大反響!」と、
書かれています。

「いよいよ安楽死や自死ということが、
日本でも身近な話題となってきたんだな〜。」
と、
私は鳥肌が立つように感じました。

そしてすぐに、
宮下洋一さんの前作「安楽死を遂げるまで」と、
最新作「安楽死を遂げた日本人」を、Kindleで購入して、読了したのです。

「生」を確かにつかむためにも、
「死」に向かい合うことは欠かせない。
今日はこの2冊について、チョット読後感を書いて置きたい。

 

良い死をどのように迎えるか?

「安楽死を遂げるまで」は、スペイン在住のジャーナリスト宮下洋一さんが、
自殺幇助団体「ライフサークル」の代表であるスイスの女性医師と出会い、
欧米の安楽死事情を取材しながら、
死をめぐる思索を深めていくドキュメンタリー。

「安楽死を遂げた日本人」は、神経の難病を患うアラフィフ日本人女性が、
難病の進行で寝たきりになる前に死を遂げたいと切望し、
「ライフサークル」に申込み、
最終的に家族に見守られながら安楽死を遂げる迄のドキュメンタリーです。

「自分の死」を洞察する時、何が正解かは本当に言えない。
その人の生きている文化や民族、宗教によって、
「死」のとらえ方は大きく異なっています。

そして、宮下さんの洞察の中でも書かれているのですが…、
「死」は自分1人だけのこと、では無い。
家族との関係性が抜き差しならず関わっている。

「自分1人が死を選択すれば」ということではなくて、
「死は、親や兄弟、家族との関係性の中にもある」のですね。

 

そして(徐々に状況は変わりつつある…、とはいえ)、
日本では「積極的安楽死」「消極的安楽死」「尊厳死」や「緩和ケア」との違いも、
まだまだ明確には理解されて無いでしょう。

私=立野も、81歳になった老母と会う度に、
「どのように死を迎えるか?」という話をよくしています。
「死」は、さほど遠い出来事では無い。
その人にとって「良い死をどのように迎えるか?」
ーーそれは容易に答えが出ることでは無いけれど、
考えなくてはならないでしょう。

「安楽死」「尊厳死」「自裁死」…、
様々な死のとらえ方が、今の時代にはある。
そしてそれは、
自分の「生」「人生」をどう生きるか?
どう受け入れるか?ーーというテーマと、
分かち難く存在しています。

 

「言葉にされて無い部分」を感じとる

もう1つ、私にとってとても印象的だったのは、
宮下洋一さんが、沢山の人びとに取材する過程で、
「語られた言葉」の背景にある、
「言葉にされて無い部分」をとても敏感に感じ取れる方であるーー
ということです。

宮下さんが元々、そういう非言語で感知する能力の高い方なのかもしれないし、
これらの取材の過程で、そうした能力が研ぎ澄まされたのかもしれない。

私もカウンセリングやコーチング、対人支援の場に関わる者の1人として、
目の前の方の「言葉にされて無い背景」を感じとることの大切さを、
あらためて痛感しました。
このデリケートで繊細な「何か」を感じとり、
(それはもちろん「タテマエ」ではありません。)
そして適切な言葉にもできる能力をーー
私達はしばしば軽視しがちではありませんか。

ここも、この2冊の興味深く、
素晴らしい所でしょう。


NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」190602

【参考】尊厳死した日本人女性のブログ「多系統萎縮症がパートナーになっちゃった」
https://ameblo.jp/mugikate/

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