Pocket

2022/11/29(火)社会学者の宮台真司さんが、東京都立大学南大沢キャンパス敷地内で、男に背後から切りつけられ、
重症を負う事件がありました。

もちろん、詳しい事情はまだ明らかではありませんが、、、
あなたはこの事件をどう感じましたか?

こんにちは。
【生き方コーチング+カウンセリング】あらため、
【これからの時代の生き方研究ラボ】の 立野博一です。
無料メルマガ【新ライフ・チェンジ通信】最新号からご紹介します。

今回は、この宮台真司さんの最新著書「神なき時代の日本蘇生プラン」
をめぐって、ご紹介します。

↓ ぜひ、文末までお読み下さいネ ↓

宮台真司さんの思想と、「これからの時代の生き方研究」の接点

実は私はこの頃、ちょうど宮台真司さんと安藤優子さんの、
「『日本の病』を徹底的に解剖する」YouTube7回シリーズを観ていて、

↓ よかったら、クリックしてご覧下さい ↓

私の「これからの時代の生き方研究」と、とても接点があるナアーー
と感じていた所だったのです。
日本社会の全体的な劣化に伴って、
こうした(おそらくは、です)個人テロ的な傷害/殺人事件は増えると、
宮台さん自身がアチコチで発信していたので、
私もビックリしました。

幸い一命はとりとめたということで、、、
宮台さんの1日も早いご回復を、私も祈っています。

 

そして、この頃の宮台さんの発信している思想は、
「神なき時代の日本蘇生プラン」宮台真司×藤井聡共著 ビジネス社刊に、
ギュギュッとまとめられているようです。

宮台さんの著書やYouTube動画は、
社会学やさまざまな学問の知見がちりばめられていて、
ナカナカわかりにくいのですが、、、
(私=立野も最低3回位読んだり、動画を観なくては理解不可能。笑)
今の日本社会のかな~り深い本質についての、
論考をされているでしょう。

「クズ」とか宮台さんならではの、
激しい表現もあって、読みずらい面もあります。

「ちなみに、このクズという言葉には僕なりの定義があります。
『言葉の自動機械・法の奴隷・損得マシーン』ということです。」
(「神なき時代の日本蘇生プラン」p48)

 

まず、ここからわかりやすく腑分けしますとーー

「言葉の自動機械」とは、常識化した(と思われる)概念を使って、
その文脈だけで話し・表現する人でしょう。
つまり、自分のアタマを使って、
物事の根元や本質から思考しない人、思考できない人。

「法の奴隷」とは、いわゆるコンプライアンスにがんじがらめに縛られて、
その枠内でしか思考できない人、
行動できない人でしょう。

そして「損得マシーン」とは、目先のメリット/デメリットだけに注目して、
長期的な視野や、俯瞰的な大きな視野で、
思考できない人でしょう。
これらをまとめますと、つまりーー
自分のアタマや自分の言葉で、
物事の本質(エッセンス)に思い至ることが出来ない、
短視眼的で、自分のメリット/デメリット、我欲に縛られた人、
と言えるでしょうか。

 

とはいえこうした人達の存在全体を、
宮台さんは否定しているわけではありません。
むしろ、そうした「状態」「症状」に追い込まれているーー
と、みている。

品性や感情の「劣化」とも言えますが、
その人自身に根本的な責任があるわけではない。
日本社会全体の「劣化」によって、
そうした「状態」「症状」に追い込まれている人もいる、
ということです。

とはいえ、こうした品性や感情の「劣化」は、
ブッチャケ「他人事ではない」と、
私も感じます。
そして、個人=日本人の品性や感情の「劣化」は、
日本社会全体の「劣化」、
政治や経済の「劣化」として、
連動しながら顕在化している。

「宮台  僕の考えでは、今の日本人は、
アカの他人について配慮する意欲を持ちません。
だから公共的価値にコミットできません。
背景は単純です。
日本人にはもともと「社会」という概念がなく、
「世間」という概念があるだけだからです。
(略)
「社会という概念がない」
あるいは「シビックやパブリックが存在しない」という日本人の劣等性が、
「世間」が消失したことで、
「日本の」劣等性としてモロに外に現れるようになったのですね。」
(「神なき時代の日本蘇生プラン」p28~30)

これは、イタイですね〜(^_^;)
イタイけれど、実情まったくその通りであります。

民主主義は最低だが、、、

現在の日本人の劣化、日本の政治や経済の劣化と、
ありのままに直面することが、大切でしょう。

すると、、、

そもそも、、、

民主主義って有効なのか???
という疑問を持つハズです。

「『今日、国民国家のごとき大きなサイズで民主政が回るのか。
回らないとすればなぜなのか』を徹底して考えることです。
(略)
ジャン=ジャック・ルソーまでさかのぼれば、
人々の個々の成員たちを『想像することができて』
『気に掛けることができる』感情的能力
ーーピティエーーが備わっている限り、
民主主義は良い帰結を生みます。

同時代のアダム・スミスが、
「人々に感情的能力が備わっているときにだけ、
市場は良い帰結を生む」としているのと同型的です。
政治においても経済においても
人々の感情的能力が基盤なのだというわけです。
(略)
チャーチルが言うように
「民主主義は最低だが民主主義以外あり得ない」と思うのであれば、
「民主政の民主政以前的な感情的前提」をいじるしかないのです。」
(「神なき時代の日本蘇生プラン」p140~143)

ジャン=ジャック・ルソーとアダム・スミスを繋げて考えば、
人々の感情的能力=他人に配慮するピティエ
(コンパッション、慈悲心とも言えるでしょう)を持っている時だけ、
市場や民主政は健全に機能するわけです。
そして、民主主義や民主政は最低の
(正確には、専制政治に次いで2番目に最低な)
選択である。
とはいえ、私達はこれを選択するしかない。

それならば、人々の感情的能力をどのように回復し、
どのように育てて行くかーー
ということになるわけです。
最低な民主主義の、荒野の中で。

「個人」という思い込みをユルメて、「共同体」と有機的に繋がる

他者の気持ちを理解出来ない、
他者の心の傷つきや痛みを、理解出来ない、、、
こうした場面も、私達の周りに沢山あふれているので、
ナカナカ難しいと、私は感じています。

例えばカウンセリングやコーチング、人の相談を受けるという仕事を、
私はこれまで22年間行ってきましたが、、、、
「身近な人に理解してもらえない」と傷つき、
ウツやメンタル的に病んでしまった人達は、
今の日本で本当にあふれていますネ。

私の「お試しオンライン・カウンセリング+コーチング相談」はココをクリック

そこで、宮台さんはもう1つ、
「共同体」というキーワードをあげます。

「多くの人は『個人が国家を民主的に支える』と考えますが、
トクヴィル(立野注:19世紀フランスの歴史家)はそう考えません。
『共同体が個人を支えるときにだけ、個人が国家を民主的に支える』
と考えるのです。
(略)
1990年代にイギリスのブレア政権を支えた社会学者アンソニー・ギデンズが、
もう1つのパスを加えます。
いわく『国家が支えるべきは、個人ではなく、共同体である』と。
両者を合わせると、
『共同体が個人を支え、個人が国家を支え、国家が共同体を支える』という
三項循環になります。
この三項循環図式こそ、
今日最も洗練された民主政の規範的描写です。
(略)
くり返すと、ポイントは
『個人の感情的性能を取り戻すために共同体をどう利用するか』です。」
(「神なき時代の日本蘇生プラン」p148~149)

「共同体」が個人を支えてくれるならば、
(もしも支えてくれる部分が、あればデス。)
共同体が個人を支え、
ピティエや慈悲心を取り戻した個人が国家を支え、
国家がまた共同体を支えるーー
という循環が生まれる可能性が、ある。

元はと言えば、「個人」という概念が、
近代主義的な幻想なのです!

「自分(という個人)が、頑張らなくては行けない。」

「自分(という個人)が、自立していなければならない。」
という思い込み・幻想から、
離れるべきなのです。

カウンセリングの現場では、
「自分が、頑張らなくてはならない」と真面目に考え過ぎて、
メンタルを病んでいる方が、ひじょうに多いです。
むしろ、、、
「個人という考え方・概念は幻想だった!」と喝破できると、
回復できます。

ひとは元々、「共同体」と有機的に繋がった一員ではなかったか。
「個人」という思い込み・幻想をユルメルこと、
そして「共同体」との有機的な繋がりを回復することで、
私達は本来の生を生きられるし、
「民主政」も息を吹き返す、
可能性があるでしょう。

アニミズム的感受性をトカイナカ移住で蘇らせたら?

そして、現在の状況から蘇生する手がかりとして、
宮台さんが「アニミズム」に言及しているのも、
私にはとても興味深いです。

「我々人類は、歌と区別され言葉を獲得した4~5万年前から、
一貫してアニミズムにしたがって生きてきており、
存続可能性が完全に担保されているからです。
(略)
アニミズムの世界観では、
僕らヒトは、ヒトのみならず動物や草花や山川によって見られ、
ヒトの視座を取れます。
(略)
『人が犬を見れば犬になり、
犬が人を見れば人になる』
という多視座主義的な『なりきり』可能性がアニミズムです。」
(「神なき時代の日本蘇生プラン」p181~183)

私=立野は今年8月から、群馬県赤城山麓に移住して、
【激安45万円、築48年の中古1戸建】を自分でリノベーション・DIYして、
暮らしています。


ここは「ドングリ林の中の小さな家」でもあり、
赤城山のたおやかな姿をいつも近くに眺めたり、
ウチの窓から7m位の近くを、
鹿の家族が歩いていたりします。
すると、、、

「人が犬を見れば犬になり、犬が人を見れば人になる」感覚も、
ナントナクわかります。
私が赤城山を眺めていると同時に、
赤城山が私を見守っているーーという感覚。

私が鹿を眺めていると同時に、
「鹿という生命体」が私を眺めているーーという感覚です。

ウチは、東京圏から片道2時間でアクセスできる里山エリアで、
すごい大自然、というわけではないのです。
それでも、アニミズム的な感性は、
蘇らせることが出来るでしょう。

こんな風に宮台さんの現在の思想と、
「これからの時代の生き方研究」は、とて共通点があります。

日本の経済と政治の劣化、
そして日本人の品性の劣化は、ホントに末期的崩壊状態=「沈みつつある船」なのですが、
それでも「サバイバル戦略としてのトカイナカ移住」は、
1つの選択肢として可能性がありますし、
お薦めできます!

☆☆☆よかったらあなたも、宮台真司さんの本やYouTubeを見てみて下さいネ☆☆☆

☆Amazon 「神なき時代の日本蘇生プラン」宮台真司×藤井聡 ビジネス社

☆YouTube【宮台真司が日本の病を全解剖】社会学者・キャスターの安藤優子と徹底的に対話/日本人に逃げ場はない/ひろゆきと宮台真司の役割分担/宗教と日本の本当の課題

☆YouTube【宮台真司が暴く日本の「裸の王様」】腐ってない奴が空気を破れ/ビジネスの「パワポ礼賛」は思考停止/日本の解雇規制/安藤優子氏が「心の中ではふざけるな」と思う理由

☆YouTube【宮台真司のタワマン幸福論】タワマンに住んでも幸せになれない/スローフードの真実/ 良い共同体と悪い共同体/ 地方移住する人の心理/人類は「コラボ」したから生き残った/安藤優子が語る家族という病

☆YouTube【宮台真司が語るテロの構造】トマス・ホッブズから考える自力救済と暴力/テロの根源にある「自己中心的な考え」/お祭りと日本社会/「会社が楽しい」は良いことか/安藤優子氏と議論

 

こんな現在だからこそ、2023年の行動計画をジックリ

そして、今年も1日1日残り少なくなってきています。
2023年はどうなるでしょうか?
あなたの「2023年の行動計画」「生存戦略」
「2023年、これだけは実行したい」というプランを、
この秋、かんがえてみませんか?!

まずは、できる範囲内から。
あなたの「2023年、これだけは実行したい」というプランを、
この秋の時間に、
ジックリ構想するのはいかがでしょうか?

【これからの時代の生き方研究ラボ】では、
☆100万円以下で中古1戸建を購入して、自分でリノベーションする生き方
☆映画を手掛かりに、「生き方」「人生」を学ぶ
☆本を手掛かりに、「生き方」「人生」を学ぶ
ーー3つの角度から「これからの時代の生き方」をご提案しています!

 

☆サクッと今日から生き方が変わる、
無料メルマガ【新ライフ・チェンジ通信】を読んでみませんか☆

〜もしもご不要になった時も、簡単に解除できます〜
↓    ↓    ↓
今すぐ無料で手に入れる

 

☆☆☆【激安45万円、築48年の1戸建】をリフォーム+セルフリノベする過程を、
YouTube動画で制作・ご紹介してますので、ぜひぜひご覧下さい☆☆☆

 

☆サクッと今日から生き方が変わる、
無料メルマガ【新ライフ・チェンジ通信】を読んでみませんか☆

〜もしもご不要になった時も、簡単に解除できます〜
↓    ↓    ↓
今すぐ無料で手に入れる

あるいはEメールまたは電話で気軽にご連絡下さい。
立野の連絡先の画像です

Pocket